不動産管理の手数料の相場は?管理会社に委託するメリット・デメリットと選び方
2024.02.14
不動産の賃貸物件を所有している方は、管理業務を負担に感じることも少なくないでしょう。
そこで管理業務を不動産管理会社に委託する方法もありますが、手数料など気になる点も多いのではないでしょうか。
今回は管理手数料の相場や管理業務を委託するメリット・デメリットなどを解説します。
管理手数料の相場は?
管理会社に支払う管理手数料は「家賃収入の〇%」としている事業者が多く、一般的には家賃収入の5%程度といわれています。
例えば家賃収入が月に100万円だとすると、支払う管理手数料は5万円になります。
管理会社によって契約内容や管理業務の範囲が異なるため、手数料の割合だけではなく、それらも含めて慎重に検討することが大切です。
管理会社に委託するメリット・デメリット
管理業務を管理会社に委託すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
管理会社に管理業務を委託する最大のメリットは、委託者(所有者)自身の負担を軽減できることではないでしょうか。
不動産の管理には、入居者の募集や契約、建物の管理などさまざまな業務が伴います。
時には、入居者からのクレームにも速やかに対応しなければなりません。
管理業務には多くの時間や手間がかかるため、本業がある方や遠方に住んでいる方にはとても難しいことでしょう。
管理会社に委託することで、委託者の負担を減らすことができます。
管理業務のプロである管理会社は、専門的な知識やさまざまなノウハウを持っています。
より充実した管理を行うことで、入居者の満足度も向上し、退去率の低下や空室リスクの軽減にもつながるでしょう。
プロの意見やアドバイスも聞けるため、委託者自身の知識も深められます。
デメリット
管理業務を管理会社に委託すると、費用がかかってしまうというデメリットがあります。
管理会社によって、先述の管理手数料のほか、システム使用料や契約更新事務手数料などさまざまな費用がかかることもあります。
収益とのバランスや業務内容に対するコストパフォーマンスなどを考慮することが大切です。
また、管理会社に委託したことで、委託者自身は物件や入居者の現状を把握しにくくなるという面もあります。
管理会社の選び方
管理会社に委託する場合、会社選びも非常に重要です。選ぶ際に重視したいポイントを解説します。
管理業務の内容と費用が見合っているか
管理会社に支払う費用や管理業務の範囲は、管理会社によって異なります。
管理手数料が相場よりも安いと思ったら、管理業務の内容が十分ではなかったということもあります。
管理会社に支払う費用は負担に感じられますが、金額だけではなく管理業務の内容もしっかりと確認し、費用対効果が優れている会社を選ぶようにしましょう。
客付け力の高さ
不動産の賃貸経営において、空室は収益に直結する大きなリスクです。
どんなにしっかりと管理されていても、入居者がいなければ委託者に利益をもたらすことはできません。
集客力があり、入居率が高い会社を選ぶことが望ましいです。
管理会社のHPで実績を確認してみると良いでしょう。
対応の速さ
賃貸経営ではさまざまなトラブルが発生する可能性があり、迅速な対応が求められます。
管理会社の対応が速やかだと、入居者の満足度も高まるでしょう。
管理会社を選ぶときは、サポート体制の充実さや担当者の対応の速さや目安にしてみるといいかもしれません。
不動産の管理業務は多岐にわたり、時間や労力を要するため、多くの方が管理会社に業務を委託しています。
管理会社への委託にもメリットやデメリットがあり、会社によって契約内容も異なります。
依頼する際は先述のような点に留意して、じっくりと検討することが大切です。